異常気象の過去を探ると色々な事柄が見えてきます。
米国で異常気象も多い年だったとされる2012年は、平均気温が観測史上最高を記録したと米国海洋大気局が発表しています。
この観測史上最高とされる平均気温はまた、記録的な干ばつをももたらしています。
何と一時は国土の面積の61%が干ばつに見舞われており、作物の被害額は数千億円以上。
さらにこの異常気温はミシシッピ川の水位を下げ、こちらも史上最低水準となっています。もちろん輸送網に障害が発生しています。
この乾燥した気候は大規模な山火事の原因にも。観測史上3番目という規模で、920万エーカー(約3万7000平方㎞)を焼失させています。
この2012年の年間平均気温は、20世紀の例年の平均気温と比べて12.9度も高かったといいます。
またハワイとアラスカを除く48州で、例年の平均より高い平均気温が観測され、そのうち19州では史上最高の平均気温を記録。
2011年の12月から2012年2月までの冬の期間の平均気温を見てみると、カナダとの国境沿いや中西部のほか、中部大西洋沿岸や北東部などで過去最高か近い水準の気温に達しています。
さらに冬期の降雪量は、多くの地域で過去最低近くのレベルとなっていて、干ばつの要因ともされています。
科学者たちは、気候変動がもたらす状況の出発点に過ぎないと警鐘を鳴らしています。
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